平成30年にあたり

 

経済主観

 

内閣府は29年12月末の月例経済報告に際して、
“景気は緩やかな回復基調が続いている。ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意が必要である”
と発表しました。
しかしながら、私たちをとりまく経営環境とはうらはらに全く好況の実感がないまま、ここ数年間日々汗を流し続けております。

 

私は先日ある方から
「景気が悪いって? 物が売れない? 個人消費が低迷している? 君、それは消費者の皆さんが君の会社から君んとこの商品を買う必要性みたいなものが無いから買ってくれないんだよ」
と助言をいただきました。

 

数ある商品の中からわざわざ選んでいただける商品づくり。ここにしかないもの…
『もの』を『こと』で表現するといわれて久しいですが、やはり人にとって、そのもの以上に価値のあることを訴求して、実感していただける形あるものに仕上げていくことが大切であり、キーワードであると思います。

 

平成30年におきましては、理念である “顧客第一主義” を念頭に、生産者様・製造者様としっかりと連携し、知恵を振り絞り、心をつかめる商品創造に邁進をしてまいります。
AIやioT時代であることも当然認識しながら、それでも私たちの先人が残してくれた文化や伝統を継承し、皆様方の食卓にそっと携えていただけるような “もの” をつくる会社でありたいと思います。

 

 

 

にちのうSDGs

 

貧困の根絶、飢餓対策、健康福祉、教育、エネルギー問題、住み続けられるまちづくり等々17の目標と169のターゲットで構成されるSDGs(Sustainable Development Goals)。
2015年に国連が全会一致で採択した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のことです。


私たち食品業界におきましても深刻な問題に直面しています。
例えば、食品ロス問題。世界では9人にひとりが栄養失調に苦しんでいるといわれます。
にも拘わらず、日本の食品ロスは年間620t以上であると推計されております。

 

世界に目を向けることは非常に大切ですが、まず、身近なことで、何か社会に対して取り組んでいけることはないかを常に考えます。
地域では「こども食堂」の普及が加速しております。フードバンクにおきましても実直に取り組まれるボランティアの方が増えております。
私たちも社会の一員としてお役にたてるよう努力してまいる所存でございます。